虫歯予防
治療が終了し、その後の定期健診で虫歯がみつかると、皆様にとっても私たちにとっても非常に悲しいことです。当院では虫歯を作らないお口の環境を皆様にご提供したく、予防にも力を入れております。
虫歯の要因
体質 | 体質も虫歯の大きな要因になることがあります。 特に唾液の分泌量が虫歯の発生に影響を与えることが分かっていて、唾液の分泌量が少なくなれば虫歯になりやすくなります。 全身疾患を持つ人や更年期の女性などは唾液の分泌量が低下しやすく、どうしても虫歯のリスクが高まります。 歯が硬いほど虫歯になるリスクは少なく、歯の硬さを出すのがハイドロキシアパタイトと呼ばれる成分ですが、生えたての歯はその量が不十分あるため虫歯のリスクが高くなっています。 歯が生えてから2〜4年が最も虫歯になりやすい時期ですので、その間はお子さんの虫歯には特に注意を払ってください。 |
細菌 | 細菌も虫歯を発生させる大きな要因です。 口内にはたくさんの口腔内細菌が存在しており、腸内細菌と同様に善玉菌と悪玉菌がいます。 悪玉菌には虫歯と深い関わりを持つ菌と、歯周病と深い関わりを持つ菌がいて、口腔内細菌というものは個々にではなく全体的に影響を及ぼします。 腸内細菌と同じように善玉菌が悪玉菌を上回っていれば病気になりにくく、悪玉菌が多ければ虫歯や歯周病などの口の中の病気を発生しやすくなります。 虫歯の原因菌は主にミュータンス連鎖球菌で、子供に比べて大人の方が一般的にはミュータンス連鎖球菌、及び歯周病原因菌などが多いため、小さなお子様に食べ物を与える時にはご自分の唾液から感染させないように注意しなければいけません。 口移しで食べ物を与えたりご自分で咀嚼したものを与えることは、極力避けた方がいいでしょう。 |
環境 | 現代人の食生活にも、虫歯を発生させる大きな要因があります。 食生活に気を付けることで、虫歯の発生を抑制することも可能です。 虫歯の原因菌であるミュータンス連鎖球菌の栄養になるのが糖です。 現代食には糖質の高い食べ物が多く、砂糖などの糖質を多く摂れば虫歯の発生リスクは高まります。 また現代食である加工食品には柔らかくて粘着性のあるものが多く、硬い食べ物よりも柔らかい食べ物の方が虫歯になりやすいことも分かっています。 硬い食べ物が良い理由は、繊維質が豊富で舌や歯の表面を掃除する働きがあり、虫歯菌の栄養になりにくいという特徴を持っています。 さらに粘り気があることで、口の中に汚れとなって溜まりやすいことからも虫歯を発生させやすいと言われています。 このように毎日食べる食事に気を付けることで、虫歯のリスクを大幅に軽減させることができます。 |
保険診療による治療
歯磨き指導
「毎日しっかり歯みがきをしているのに虫歯になる」とおっしゃる患者様がいらっしゃいます。しっかり磨けているつもりでも、実際には磨ききれていないことが多いのです。当院では汚れを染め出す薬を使い、お口の中の磨き残しを実際にご覧いただき、皆様一人一人に合った磨き方を指導しています。
自費診療による治療
レーザー予防
当院では、乳歯から永久歯に生え変わる時期、特に6才臼歯の予防に力を入れております。この6才臼歯は永久歯で、噛む面の溝が深いために虫歯になりやすい歯です。
そこで、こうした虫歯になりやすい歯の表面をレーザーとフッ素を使って虫歯の予防措置をしています。